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金融機関は何をみて融資の判断をしているのか
「中小企業の成長」と「そこで働く人の成長」を支援する会計事務所
所長の山田俊輔です。
「日本中の中小企業を元気にし、100年企業を創る」という使命と持ち、
「中小企業の成長」と「そこで働く人の成長」を支援して
日本を活性化させたいという企業理念で、
大阪の本町で、
Star Member (スタメン) 公認会計士・税理士事務所
と
株式会社日本会計サービス
を経営しております。
「未来」や「成長」や「経営」をテーマとしてブログを書いています。
今日は、
「金融機関は何をみて融資の判断をしているのか」
について説明してみたいと思います。
金融機関と正しく付き合う
金融機関と正しく付き合って資金調達力を持っていることは
財務を盤石とするためにとても重要です。
その金融機関は
いったい会社の何をみて融資の判断をしているのか教えて欲しいという声が多かったので、
それにお答えします。
先に答えを申し上げると、
「決算書数字」
と
「会社や経営者の信用・実績」をみて、
金融機関は融資の判断をしています。
決算書が悪くても、素晴らしい将来計画を作って持っていけばお金を貸してくれるのでは?
という質問もよく聞きますが、
そうではないです。
決算書に表せない将来計画も大事ですが、
絵に描いた餅の計画が多いので、
会社がどんな実績を積んでいるかを示す決算書を一番重視したうえで、
会社や経営者の信用・実績を加味して融資判断しています。
あくまで実績ありきで、
将来計画はそのプラスアルファにすぎないです。
この大事な2つのポイントについてお話します。
決算書数字
金融機関が見ている1つ目の重要ポイントは、
決算書数字です。
金融機関は皆さんがおそらく思っている以上に決算書を重視しています。
さきほども申し上げましたが、
決算書以外に会社の経営計画や業界の将来性なども考慮されることもありますが、
決算書の内容で評価はほぼ決まります。
銀行が決算書をどう分析して評価しているかというと、
数字をシステムに入力して機械的に出てきた結果で評価しています。
その評価結果を主として会社を格付けしています。
1~10までの格付けランクで
あなたの会社が評価されているのです。
1が一番よくて1~6が正常先
7がその他要注意先
8が要管理先
9が破たん懸念先
10が実質破綻先と破綻先
です。
1~3は神様ステージと言われていて
銀行が拝みに来ます。
8の要管理先になれば新規融資は難しいと言われています。
様々な事情を複合的に判断して会社格付けをしますが、
機械的に出てくる決算書による評価が一番重視されています。
ここ次第で無保証人になれて夜寝れる。
夜寝れる経営が、
経営者が目指すべき財務戦略の目標の1つです。
このように、決算書は金融機関と適切に付き合っていくためにとても重要なのです。
にも関わらず税金計算のためだけに適当に決算書を作っている会社が多すぎて
問題だと思っています。
適当に決算書を作ったかどうかも含めて、
決算書は経営者の性格をとてもよく表していて、とても面白いです。
余談ですが、
僕は経営者のことを知らない状態で決算書を見れば
経営者の性格がわかります。
金融機関も決算書を通じて皆さんの会社を見ています。
会社や経営者の信用・実績
金融機関が見ている2つ目の重視ポイントは、
会社や経営者の信用実績です。
違法なことは論外なので、
許認可取れてないなどの違法性あればその時点で×です。
税金に延滞がない、過去に借入の返済が1日でも遅れてない、
などルーズではないという小さな信用の積み重ねが大事になってきます。
過去にうその資金使途を言って借入していたとかも論外だし、
粉飾して借入するのも論外です。
とにかく、
銀行は返済してくれるのかを一番に考えて融資審査しているので、
経営者の人間的信用は結構重視して見ています。
そして信用は口先だけでなく実績の積み重ねだけでしか表せないので、
今借りたいから今からちゃんとするではなく、
将来を見据えながら長年着実に実績を積んでいくことが大事です。
まとめ
今回は
金融機関があなたの会社を評価する際に見ているポイントは、
「決算書数字」と「会社や経営者の信用・実績」
という内容でした。
ここの対策は短期的にできません。
中長期的に戦略的に実行していかないといけないポイントですので
じっくり対策をとっていきましょう。
会社をつぶさないためのキャッシュフロー経営、
税務や経営サポートのご相談は、
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までお気軽にどうぞ。
今日はここまでです。
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